鎧は本当に飾り付けが面倒なのか?
飾る場所も収納する場所も広いスペースが用意できるので、子供の初節句には鎧飾りを買ってあげたい!
でも、鎧は飾り付けが面倒という話を聞いたことがあるので、ちょっと心配・・・・・
このように、鎧飾りは飾るときも片付けるときも、手間と時間がかかって面倒だというイメージを持っている方が少なくないようです。
結論を言ってしまえば、実際はそれほど手間も時間もかかりませんし、飾り付けは意外と簡単なのでご安心を。
当然、兜飾りよりもパーツが多いぶん、手間はかかります。
また、ケース飾りのように箱から出して「ハイ!飾り付け終了!」というわけにはいきません。
どうやら「鎧の飾り付けは面倒」と思っている方の多くは、胴体部分の組み立てに手間がかかるというイメージを持っているようです。
でも、胴体の組み立てが大変というのは全くの誤解で、胴体の部品は全て結合されているので組み立てる必要は無く、手間がかかるという程のことはありません。
雛人形を飾ったことがある人には伝わりやすいと思うのですが、鎧の飾り付けは雛人形とは比較にならないほど楽です。
それでも、できるだけ手間をかけずに鎧を飾りたいという方には、これから紹介するシンプルな飾り方がおすすめです。
一般的な鎧の飾り方は、鎧、台、屏風に弓太刀を加えたもの。
しかし、もともと見た目にボリュームのある鎧は、弓太刀を添えず台と屏風にセットしただけでも、相当な存在感があります。
例えばシンプルな黒塗りの台に金沢箔の金屏風をセットし、そこへ鎧を飾るだけでも、かなり豪華で見栄えがします(人形店に行くと、この飾り方で展示してある作品が比較的多いですよ)。
究極は台も屏風も使わずに、鎧単体で飾るという方法もあります。
鎧単体の飾りは意外とインテリアに馴染みやすく、五月人形を部屋で浮いた存在にしたくないという方にもおすすめです。
※もしも鎧単体では寂しいと感じたら、飾り台や屏風、弓太刀などを後から買い足すことも可能です。
なお、兜の値段に比べると一般的には鎧の方が高価になりますが、最近ではお手頃価格の鎧飾りもたくさん登場しているので、予算に応じた商品をお求めになることができると思います。
また、鎧飾りと聞くと「サイズが大きいので飾れないのでは?」と心配される方もいるかと思いますが、最近は精巧な作りをした小型の鎧も販売されているので、それほど広い飾り場所を確保する必要はありません。