兜 収納飾り

ひとつの箱に兜も飾り道具もすべて収納できる!

五月人形の出し入れには、あまり手間はかけたくない、でも子供には飾り付けの楽しさを味合わせてあげたい、という方たちにおすすめなのが収納型の兜飾りです。

 

収納飾りは飾り台をそのまま収納箱として利用できることが最大のメリットで、兜や弓太刀、屏風をひとまとめにして片付けられるのも大きなポイントです。

 

収納型兜飾り

 

 

また、これは収納飾りならではの特徴ですが、飾り台(収納箱)のフタから上だけを飾れば、平台飾りとしても楽しめます。

 

例えば子供が小さいうちは、収納飾りを床に直置きしておくと高い確率でいたずらのターゲットにされると思います。

 

なので、子供がある程度大きくなるまでは、手の届かないちょっと高めの場所に置いておきたいですよね。

 

でも、収納飾りは背丈があるので、あまり高い場所に置いてしまうと兜が見えづらくなってしまいます。

 

そんな場合は、収納飾りのフタから上だけを使用して、あたかも平台飾りのように飾り付けておけば兜の姿もしっかり見えますし、お子さんに触られる心配もありません。

 

こんな風に収納型兜飾りは、子供が小さいうちは平飾りスタイルで高い場所に飾り、子供がある程度大きくなったら低い場所に置き、はれて収納飾りとして楽しむなんてことも可能です。

 

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ところで、最近「収納飾りも平台飾りも出し入れの手間は全く変わらない」という意見をよく見かけるようになりましたが、実際は全く変わらないわけではありません。

 

例えば兜の飾り方ひとつとっても、収納飾りは台の上に袱紗をかけた芯木を置いて、その上に兜を飾りますが、平台飾りは台の上にまず櫃を置き、そこに袱紗をかけた芯木を置いて兜を飾りますのでひと手間違うわけです。

 

また平台飾りでは、兜を飾り付ける際には櫃の中から取り出し、兜を片付ける際には再び櫃の中に収める必要があるため、その分だけ手間がかかります。

 

たったこれだけのことと思うかもしれませんが、人によってはこの兜の出し入れが非常に手間がかかる作業に感じられるようです。

 

※通常、櫃の中には兜本体、鍬形(前立)、袱紗、芯木を収納しますが、作品によってはこれらが櫃の中に上手く収まらない場合があります(大抵、兜の向きを変えることですんなり収まるのですが)。これが櫃付きの兜は出し入れに手間がかかると感じられている原因になってるみたいです。

 

ちなみに、手間の違いをもうひとつ加えると、平台飾りに添える太刀は刀と台座が固定されていないタイプが多いので、太刀を飾るときにはまず台座に置き、太刀と台座を紐で結んで外れないようにします。

 

一方、収納飾りに添える太刀は台座に固定されているタイプがほとんどなので、台の上に置くだけで太刀の飾り付けは完了です。

 

以上のように収納飾りと平台飾りでは飾り付けと片付けに要する手間が多少異なりますので、商品選びの参考にしてください。

 

注)収納飾りと平台飾りで飾り付けと片付けの時間が2倍も3倍も違うわけではありません。決して平台飾りが恐ろしく手間がかかるというものではないので誤解のないように。

 

 

収納飾りの標準サイズ

 

収納型の兜飾りがひとつのスタイルとして確立し始めた頃、人形店に展示されていた商品は、飾りやすさを重視したコンパクトな物がほとんどだったと思います。

 

そして商品名も、単に「収納飾り」ではなく、飾りやすさを強調するために「コンパクト収納飾り」という名で販売されていた物が非常に多かったと記憶しています。

 

ちなみに最近の収納飾りはどうかというと、どっしりとした大きめサイズの商品も登場するなど、サイズのバリエーションは実に幅広くなりました。

 

しかし、実際にはどんな収納飾りが売れているのかというと、お客さんのニーズはこれまで以上に「より飾りやすい商品」に向いてますので、当然コンパクトサイズの商品が売れてます。

 

結局、小さな物から大きな物まで幅広いサイズの商品が多数登場している今でも、人形店が収納飾りのメインとして販売しているのは、やはりコンパクトな商品なんです。

 

このような状況なので、収納型兜飾りの標準サイズは間口45センチ×奥行35センチ×高さ50センチと比較的コンパクト。

 

また、ここ何年かの間に更に一回り小さな間口35×奥行30×高さ45くらいの収納飾りも商品数が豊富になってきているので、この2サイズが最近の標準と考えて良さそうです。

 

いずれにしても標準サイズの収納飾りは奥行きが40センチを超えない程度なので、タンスやローボード、チェスト、サイドボードの上など、置く場所を問わず飾れます。

 

なお、収納型兜飾りは下部が収納箱になっている分だけ、平台飾りよりも高さがあります。なので、あまり高い位置に飾ると肝心の兜が見えづらくなりますので設置場所を決める際にはご注意を。

 

収納飾りの保管について

 

飾り台をそのまま収納箱として利用できる収納飾りは、兜や弓太刀、屏風などの飾り物をひとまとめにできるので、片付けの作業はとても効率的です。

 

例えば平台飾りを片付ける場合は、飾り台、屏風、兜、弓太刀などをそれぞれ独立した箱に入れる必要があり、その箱を押し入れやクローゼットにバラバラにしまっておくという方も少なくありません。

 

なので場合によっては、お節句の時期になっていざ飾ろうとしたときに、「あれっ?弓太刀の箱はどこにしまった?」などということが起こらないとも限りません。

 

その点、収納飾りはすべての飾り物をひとつの箱にしまっておくことができるので、紛失の心配がないですし、管理がとても楽です。

 

 

収納飾り選びのポイント

 

収納飾りを選ぶときに注意したいのが「大きさ」です。

 

収納飾りは設置場所も収納場所もそれほどスペースは必要ないと思われがちですが、それはあくまでもコンパクトな商品に限ってのこと。

 

当サイトでも紹介している標準サイズの収納飾りなら、確かに設置場所も収納場所もそれほどスペースは必要ありません。

 

しかし、最近は大型サイズの商品も販売されているため、「収納飾りなら多少大きくたって設置場所も収納場所も困らないだろう」と思って購入してしまうと、「こんなはずじゃなかったのに…」ということにもなりかねません。

 

特に注意したいのは、お店で見たときと、自宅に飾ったときとでは大きさの感じ方が違うということです。

 

お店の広いスペースであれば、大型の収納飾りでもさほど大きく感じないかもしれませんが、同じ商品を自宅で実際に飾り付けると思った以上に場所を取ってしまう場合もあります。

 

また、大型の収納飾りは設置・収納スペースの問題だけでなく、重さの問題もあります。

 

収納飾りは全ての飾り物を収納箱の中にひとまとめにして入れるわけですから、サイズが大きくなれば兜も弓太刀も屏風も大きくなり、何より収納箱自体が大きくなるので、その分重さも増えてきます。

 

たぶん、女性にとって大型サイズの収納飾りは手軽に持ち運べるレベルの重さではないと思いますので、商品選びの際は注意が必要です。

 

というわけで、出し入れの手間がかからず、省スペースで飾れて保管場所も圧迫しない、そんな収納飾りをイメージしている方は、できるだけコンパクトな商品を選ぶのがおすすめです。

 

もしも大型サイズの収納飾りを購入候補として考えている場合は、設置・収納にそれなりの広いスペースが必要なことと、結構重いということを覚えておいてください。

 

 

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